こんにちは。元添乗員のTabikoです。
日本に旅行会社は多くあり、それぞれが魅力的なパックツアーを企画しています。なかには驚くほどのコストパフォーマンスを見せてくれるものも多く、団体旅行ならではの魅力があります。
でも行くなら少しでも安くお得なツアーを選びたいですよね?
今回はお得な旅行広告を見極めるヒントをご紹介したいと思います。
目次
お得な団体旅行の探し方
仕事として添乗したツアーの中には、どうしてこんなにお得なツアーが組めるのかと疑ったこともあります。利用する側としてはぜひそんなツアーに参加したいですよね。今回はそういったお得な団体旅行の探しかたを見ていきましょう。
決算期をねらう
3月や9月など、決算期前にはお得なツアーが多くでる傾向にあります。この頃の旅行会社のチラシは要チェックです。
さらに、お正月もお年玉セールなどの名目で、利益度外視の破格ツアーが出る傾向にあります。大人気のツアーなのですぐ予約が埋まりますが、予約できたらラッキーです。
シーズンオフ
ゴールデンウイークやお盆休みなどの大型連休は、同じツアーでも料金が倍以上になることもあります。
逆に言えば、その時期をずらした4月~5月、12月~1月の連休以外の時期は、お得に旅行ができます。
チャーターイベントツアー
私が以前働いていた会社では年に数回、ひとつの旅行会社でホテルやクルーズ船を貸切ってイベントを企画していました。
何度か添乗させていただきましたが、これはお客様が楽しいだろうな~!と思うような企画がたくさんありました。
豪華賞品が当たったり、イベントも目白押しでお祭りのような熱気につつまれ、普段の観光してホテルに帰って以上の楽しみがあるのです。集客が見込めるので、消費者にも嬉しい薄利多売の企画です。
ずばり!立山黒部アルペンツアー

departure46 / Pixabay
具体的な場所を挙げてしまいましたが、立山黒部のアルペンルートは団体旅行で行った方がお得な場合が多いです。
秋の紅葉はもちろん、新緑の季節も息を吞むような景観を見せてくれる人気のコースです。
立山黒部のアルペンルートとは、富山県の立山駅から長野県の扇沢駅をつなぐルートで、下の図のようにケーブルカーやバス、トロリーバス、ロープウェイなどさまざまな交通機関を乗り継いでいきます。
個人で行ったら
立山駅から扇沢までの片道料金で
大人:8,290円
子供:4,150円
がかかります。
料金も結構しますが、紅葉の時期はものすごく混みあっているので、乗車切符は事前に購入しないと駅に着く先々で乗車券購入の列に並ばなければいけません。
ただ、アルペンルートだけ行きたい!という場合は個人で行くこともできますし、団体旅行の方が絶対お得とは言い切れませんが、チケット購入の面でも事前準備の面倒さからも添乗員付きのツアーの方が楽で安心できると思います。
また、マイカーで行く場合はマイカーの回送料金も必要です。
乗り継ぎを何度も繰り返し、事前に購入した団体用の切符だと帰りのバスの時間も決まっているので、本当に添乗員泣かせのツアーなんですが、お客様には便利でお得な旅行先だと言えます。
さらに立山黒部アルペンルートは息を吞むほど景観が素晴らしいコースなので、お客様の満足度も総じて高め。団体旅行が初めてなら、こういったツアーからはじめてみるのもおすすめです。
立山黒部アルペンルート旅行を探してみる
お得なツアーパンフレットの特徴とは
パンフレットの種類
人気ツアーや定番ツアーは冊子となっているものもありますが、旅行会社の店頭などでペラペラのパンフレットもありますよね?
ペラペラのパンフレットは急いで作ったもの、つまり旅行会社がより売りたいツアーである可能性が高いです。
そういったコースは料金も抑えめで、お得な傾向があります。
日付け指定のコース
〇月〇日のみ!という日時指定のコースはお得なコースが多いです。どうしても催行したい理由があり、催行確定できるまで人数を集めたい!という場合などは、急遽薄いパンフレットを発行して集客しています。
日付や指定列車限定など、なにかと制約がある場合は旅行料金も低めになります。
セール!や目玉商品などの見出しがあるコース
旅行会社のホームページや、店頭のカタログを見るといつでもセールや目玉商品!などの売り文句を見つける気がしますが、よく見て原価を計算してみると本当にお得な場合が多いです。
自分の行きたい場所がセールになっていたらラッキーですね。
まとめ
お得な広告の見極め方やコースを紹介しました。
ポイントは、
- シーズンオフや決算期にお得なツアーが多い
- 特定の観光地は、団体旅行の方がお得な場合がある
- パンフレットの種類にも注目
- 制約があるツアーはお得度が高いこと
- セールや目玉商品を見逃すな
という5点です。
次回の旅行選びの参考になれば幸いです。
時間がある方は添乗員という仕事内容を紹介しているこちらの記事もどうぞ。
辛さもおいしいところも本音で解説しています。